パイプカットは確実で安全な方法

男性の避妊術であるパイプカットは、女性に負担を掛けずに確実に避妊できる方法です。
30分程度の日帰り手術で高い避妊効果を得ることができ、安全性の高い方法として注目されています。
避妊のわずらわしさや女性の不安を軽減し、安心して家族計画をすることができる方法がパイプカットなのです。
パイプカットは精子を遮断する外科手術で、睾丸で作られる精子が通る管の部分を切断することで、精液の中に精子が含まれなくなることで避妊効果を得ることができます。
パイプカット手術後も通常に女性とかかわることができ、傷跡は時間の経過とともに陰嚢のしわの一部となって目立たなくなっていきます。
皮膚を切開するのは1cmほどと小さく、精管を摘出して切断します。
手術用の糸で確実に縛り、断面を電気メスで焼き、閉鎖した後折りたたんで結んでしまうため妊娠することがなくなります。体への負担が少なく、麻酔を使用するので痛みもほとんどありません。

パイプカットにかかる費用は保険適用にできるか

男性が行うことができる避妊法のパイプカットは、病気の治療ではないため公的保険の適用にはなりません。
自由診療と言って、保険適用にならない病院独自の治療になるため、費用の全額が自己負担となります。
手術費用と麻酔代、薬代や精子検査代とアフターケアなどの総額は、12万円~20万円程度が相場ですが、クリニックによって費用が異なるため、事前にカウンセリングで費用を確認することがポイントです。
パイプカットは保険適用外の自由診療ですが、母体保護法に基づき妊娠がパートナーの女性の健康に重大な悪影響を与える場合に認められています。
子供がすでにいて、配偶者の承諾を得られている場合にのみ手術をすることができます。
30歳以上で、配偶者の承諾を確認でき、すでに子供がいるという3つが基本条件となることが多いのですが、事情がある場合には医師の判断で手術を受けることができます。
事前にカウンセリングを受けて条件を満たしているか、手術を受けることができるかなどを確認し、他の手術の希望がある場合はカウンセリングで相談すると同時に手術をすることが可能なこともあります。

まとめ

安全で確実な家族計画を実現して、パートナーとの生活を楽しみたいという人には、パイプカットが選択肢のひとつとなります。
すでに子供がいて、本人も配偶者もパイプカットを希望している30歳以上の男性の場合、手術ができることが多いので、専門のクリニックでカウンセリングを受けて相談してみることをおすすめします。
保険適用にはなりませんが、女性に負担を掛けない避妊方法で、ほぼ確実な避妊効果があるので受ける人が増えてきている手術のひとつです。