パイプカットをした後に副作用は出てくるのか?

パイプカットで精子を運ぶ精管を切断をしてから結ぶことで、精液に精子が含まれなくなります。では、手術をしたあとになんらかの副作用が出てくるのかと言うと、ほとんどありません。性行為をした時も、パイプカットをする前と同様に勃起ができますし、気持ちよくなれば射精もできます。

男性ホルモンをつくりだす睾丸を取り除くわけでもないので、配偶者や恋人とのスキンシップを楽しみたいという性欲は衰えずに済みます。したがって副作用として体の不調がでてくることもないです。

パイプカットは、ただ子どもをつくる能力をなくすだけの手術です。もちろん、それは男性にとって重要なことですから、怖いと思う人もいるでしょう。しかし、子どもを作らないという選択をしたのであれば、それ以外のことには影響がでませんから、副作用を心配する必要はありません。

人間の体には自らを修復する力がありますが、パイプカット手術が正しい手順で行われたならば、切断された箇所同士がつながることもないです。この点でも副作用はでてきません。これらのことから、パイプカットは無事に終われば、副作用のことは考える必要がない手術です。

パイプカットにはリスクもある

パイプカットは精管を切断することで精子の流れを止める手術です。もし、将来的にまた子どもをつくりたいと思ったら、再建手術を受ければ簡単に元通りになると言われています。しかし、実際のところは再建手術を受けたとしても、元通りにならないケースもあります。そうなると希望通りに子どもをつくることはできません。取り返しがつくと思って気軽に受けたのに、そういう結果になれば大変なショックを受けるでしょう。

また、パイプカットをしたにもかかわらず精子が漏れることもあります。確率としては0.1%にも満たない程度ですが、子どもをつくらないつもりで性行為をしたのに、妊娠してしまったという事が起こりえます。精子が漏れているかどうかは検査をすればわかるので、それを確認する前に性行為をすることは割けなければいけません。

そしてパイプカット手術を行う医療機関で、医療ミスが起きることもあります。過去の事例では精巣の一方が壊死してしまったために摘出したこともあります。信頼できる医療機関を探さなければいけません。

まとめ

パイプカットをしたら、副作用が出てくることはまずありません。術前と同様の感覚で性行為ができます。一方でリスクは存在します。それは将来的に切断した精管を復元しようとしても、元通りにならないことがあることです。また、手術をしたにも関わらず精子が漏れてしまい、望まない妊娠をしてしまうこともあります。これはどのような医療機関でも起きうることですが、医師が医療ミスをすれば最悪の場合には精巣の摘出となることも過去には起きているので、どこで手術を受けるのかは慎重に決めなくてはいけません。